
70年以上続くマツモトシェイブアイス
前回の第162号で12年振りにハワイに行ってきましたとご紹介させていただきましたが、実は現地である方に話しかけられました。
ハワイで有名なかき氷屋さん「マツモトシェイブアイス」でかき氷を買い、お店の外で食べていたところ、一人の高齢者に「こんにちは、どう?おいしい?」と話しかけられました。よくよく聞いてみると、なんと、こちらのオーナーの松本スタンリーさんでした。
短い時間でしたがいろいろお話ができ、私は帰国後、改めてマツモトシェイブアイスについて調べてみたのですが、このお店を創業したのはスタンリーさんのお父さんの松本守さんで、この守さんという方が、ものすごく大変なご苦労をされていた方だったことがわかりました。
守さんは幼少の頃。日系移民として家族でハワイに暮らしていましたが、一度、日本(広島)に帰国。守さんは日本の教育を受けて育ち、そのまま日本で働き始めますが、当時の日本はあまりにも貧しく、思うような生活もできず、家族を支えるためにハワイに帰って仕事をしよう!と一念発起。再びハワイに飛び、さとうきび畑で労働したり、鉄道で仕事をしたりと、日中はとにかく働き詰めで、夜は自分の知識のためにと、英語や数学を学ぶ学校へ行っていました。
そして、守さんが一生懸命働いていたところ、その働きぶりに惚れ込んだハレイワの「田中ストア」(コンビニのようなショップ)オーナーの田中さんという方に「このお店を引き継いでくれないか」と言われ、守さんがお店を引き継いだのが、マツモトシェイブアイスの始まりでした。
当時は、食料品や日用品を売っていましたが、お客さんからの提案で、かき氷を売ることになり、借金をして機械を日本から取り寄せ改良しました。実際に売り始めたところ、サーファーの間で話題となり大ヒット。そこから店名もマツモトシェイブアイス(シェイブアイス=かき氷)に変更。以来、現地で繫盛し続けて70年になるとのこと。
スズユウ工務店も53期目に入りました。マツモトシェイブアイスを見習って、私たちもお客様から長く選ばれ続ける存在でありたいと思いました。
今回もまた最後までお読みいただきありがとうございました。さて、松本スタンリーさんに話しかけられたとき、当然ですが最初は誰だか全くわからず、眼鏡にヒゲの陽気な高齢者としか思いませんでした。それが、まさかのオーナー。
また、いろいろお話をしている中で、日本ハムファイターズ時代の大谷翔平選手がお店に来たときの貴重な写真をスマホで見せてくれました。妻はその写真をもらい、とても喜んでいました。